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DATE: 2006/09/24(日)   CATEGORY: みたもの
映画『フラガール』試写会:誰がために踊る炭鉱ダンス
最近、試写会のチケットをいただくことが多い。

試写会というと
「試写会プレゼントで露出して話題作りしないとどうにもならない映画」
という気がしてちっとも興味がなかったが、
「いただけるのであれば観に行きたい」という心理は
へそ曲がりな私とて同じである。

松雪泰子はなぜ中心…
映画『フラガール』オフィシャルサイト

ハワイにもフラダンスにも興味がなく、蒼井優のファンでもない私にとって
映画『フラガール』は試写会に招待されなければ一生観なかっただろう映画だ。
しかし、一足先に試写会へ行った会社の辛口女性社員(試写会キラー)の評判も上々で
会社も早く上がれるし、交通費くらいなら観に行ってもいいかと重い腰を上げた。

■ほぼ満員御礼!舞台挨拶でもあるのか?

あまり交通の便がよいとは言えない場所にも関わらず、1000人近い会場は満席状態だった。
何度か試写会へ行く機会があったが、こんなに席が埋まっているのは初めてだ。
新宿駅前で試写会をした"話題"の映画が、数える程度の人数だったのに比べると
出演者の登場でもあるんじゃないかと思うくらいの盛況ぶりである。
空席を探してかなり前まで進み、やっとのことで席を確保するとすぐに上映が始まった。

■東北弁ギャルズ?炭鉱ダンス?

まず感心したのは、出演者の東北弁だ。本気度が違うと一瞬でわかる。
特に蒼井優は、「蒼井優って東北出身だっけ?」と思うほど東北弁が体に馴染んでいた。
時代背景や場所も違うし比べようがないのだけれど、
どうやら『スイング・ガールズ』とは違うぞ、と身を乗り出す。

舞台は閉鎖に追いやられる東北の炭鉱である。
…ん?どこかで観たような話だ。スコットランドの某炭鉱でもこんな話があったけ。
仕事がなくてみんな貧しくて、ストライキが起きて裏切りがあって、
主人公が親に内緒で「ダンス」を始めて、親に大反対されて…(以下略)
評判の高さとは裏腹に、個人的には「その評価どうも納得いかね-!」
とわだかまりが残った「スコットランド編」を思い出すと少々不安になる。

しかし、炭鉱閉鎖と貧しさ、そして何より「家族や友、街のため」という
切羽詰まった人々の想いが「ダンス」へと有機的につながって行く展開はリアルで、
奮闘物(部活系)映画だとか実話だとかを超えた感動があった。

■21才の女優魂

個人的には、徳永えりの幸が薄い演技と配役に感動したが、
蒼井優の女優魂は特出していた。
舞台中で披露するフラダンスもさることながら、
満開の笑みで踊る瞳の奥に、悲しみや不安、別れや絆など
「いろいろなものを見てきた」ことを表現していた。
計算や理論でできることではない。
感性の赴くまま「紀美子」として踊ったらそうなったんだろう。
久しぶりに「女優」を感じる女優。末恐ろしい21才だ。

■アカデミーでは拍手喝采を

試写会の後に入ったタイ料理屋で、富司純子の母親役はすごいだの、
しずちゃんに泣かされただの、『三丁目の夕日』に『スイング・ガールズ』を掛け合わせた
時流に乗っただけの映画ではないだの、思い思いに感動をぶちまける。

私たちだけではない。
試写会は、スタンディングオベーションが起こってもおかしくないくらい盛り上がった。
実際は拍手など起こらなかったが、間違いなくそういう興奮が会場を渦巻いていた。

何日か前、「『フラガール』が米アカデミー賞外国語映画部門選考の日本代表候補に」
というニュースを耳にしたときは首をかしげたが、今はわかる。
「スコットランド編」だってアカデミー賞にノミネートしたのだ。
世界の舞台でフラガールたちが拍手喝采を浴びる日は遠くないと信じたい。

思いがけず、笑って、泣いて、興奮した2時間。
試写会とは、自分の枠を超えた世界との「出会い」なんだなー、と
タイスキをつつきながらぼんやり思った。
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